はじめに:CSV連携が求められる理由とは?
データのやり取りを効率的に行うために、多くの企業が「CSV連携」を活用しています。
CSV(Comma-Separated Values)は、シンプルなテキスト形式のデータフォーマットで、会計ソフト、顧客管理(CRM)、販売管理、勤怠管理などの業務システムと簡単にデータをやり取りできるのが特徴です。
しかし最近では、リアルタイムなデータ連携が求められる場面が増え、CSVに代わってAPI連携を活用する企業も増えてきました。
では、CSV連携とAPI連携の違いは何でしょうか?
どのような場面でCSV連携を使い、どのような場合にAPI連携へ移行するべきなのでしょうか?
本記事では、
- CSV連携の基本的な仕組みと実装方法
- CSV連携のメリット・デメリット
- API連携との違いと、それぞれの適用シーン
- ジュガールを活用したスムーズなデータ連携の方法
について、分かりやすく解説していきます。
✔ 「CSV連携を導入したいけれど、どこから始めればいい?」
✔ 「CSV連携の課題を解決し、より効率的なデータ管理をしたい」
✔ 「API連携との違いを知って、自社に合った連携方法を選びたい」
そんな方に向けて、実践的な知識をお届けします。まずは、CSV連携の基本から見ていきましょう!
CSV連携の基本概念と仕組み
CSVとは? 基本概念と特徴
CSV(Comma-Separated Values)とは、データを「カンマ(,)」で区切って記述するシンプルなテキスト形式のファイルです。
表計算ソフト(ExcelやGoogleスプレッドシート)や業務システムなどで、データの保存や共有のために広く使われています。
例えば、顧客リストをCSV形式で保存すると、以下のようになります。
氏名,メールアドレス,電話番号
田中太郎,tanaka@example.com,080-1234-5678
佐藤花子,sato@example.com,03-9876-5432
このように、CSVファイルはデータを行と列の形で整理できるため、
異なるシステム間でもデータのやり取りが容易になります。
CSVファイルは、以下のような特徴があります。
- シンプルなテキスト形式で、ほぼすべてのシステムで扱える
- Excelなどの表計算ソフトで開いて編集できる
- データを一覧で保存できるため、業務データの管理に便利
ただし、CSVは「データを整理するためのファイル形式」であり、データの自動更新や管理機能は含まれていません。
そのため、異なるシステム間でCSVを用いてデータをやり取りするには、エクスポート・インポートの作業が必要になります。
なぜCSV連携が必要なのか?
業務システムを運用する中で、異なるシステム間でデータをやり取りする必要がある場面が多くあります。
例えば、次のようなケースです。
- 販売管理システムの売上データを、会計ソフトに取り込みたい
- 顧客管理(CRM)のデータをマーケティングツールへ連携したい
- 従業員の勤怠データを給与計算ソフトに反映したい
このような場合、システム同士が直接データ連携できればスムーズですが、多くのシステムは「独自のデータフォーマット」で動いており、直接連携ができないことがよくあります。
そこで活用されるのがCSV連携です。
CSVは、シンプルなデータ形式のため、異なるシステム間でも共通のフォーマットとしてデータをやり取りできるのが最大の特徴です。
これにより、システム間の互換性の問題を解決し、データを円滑に移行することができます。
CSV連携で解決できる課題
システム間のデータ連携ができない問題を解決
多くの業務システムは、メーカーや用途によって異なる仕様になっているため、APIなどを用いた直接連携ができないケースが多いです。
CSV連携なら、どんなシステムでも「CSVエクスポート」機能さえあればデータを取り出せるため、「このシステムは他のツールとつながらないから不便」といった問題を解決できます。
システム移行時のデータ引き継ぎを簡単にする
新しいシステムに移行する際、既存システムのデータをスムーズに移すことが求められます。
しかし、古いシステムから直接データを取り込む方法がない場合、CSV形式でデータを一括エクスポートし、新しいシステムにインポートすることで、システム移行をスムーズに進めることができます。
異なる部門・企業間でのデータのやり取りを簡単にする
社内の異なる部署や、取引先企業とデータを共有する場面では、どのシステムを使っているかが異なることがよくあります。
例えば、A社は独自の顧客管理システムを使用し、B社はExcelで顧客データを管理している場合、A社が顧客情報をCSVでエクスポートし、B社がそれをインポートすれば、システムの違いを超えてデータを共有することができます。
手作業によるデータ入力の負担を減らす
もしCSV連携がなかったら、データを手作業で入力する必要があり、以下のような問題が発生します。
- 入力ミスが発生しやすい
- 処理時間がかかる
- 大量データの入力は非現実的
CSV連携を活用すれば、データのエクスポート・インポートを自動化でき、作業時間の短縮と入力ミスの削減につながります。
CSV連携の基本的な仕組み
CSV連携の流れは、基本的に以下のようなプロセスで行われます。
- データをエクスポート(出力)
- システムAからデータをCSV形式でエクスポート
- CSVファイルの整形(必要に応じて)
- 連携先のフォーマットに合わせてカラム(列)の並びを変更
- 余分なデータを削除
- 連携先のシステムにインポート(読み込み)
- システムBにCSVファイルをアップロード
このように、CSV連携は「データを中間ファイルとして経由させることで、異なるシステム間のデータの橋渡しをする」仕組みです。
CSV連携は、異なるシステム間のデータを共通フォーマットでやり取りできる便利な方法です。特に、直接システム連携が難しい場合や、大量のデータを一括で処理したいときに役立ちます。
CSV連携を始めるための準備と実装手順
ソフトウェアがCSV連携に対応しているか確認する
CSV連携をスムーズに進めるためには、使用するソフトウェアがCSVのエクスポート・インポートに対応しているかを事前に確認することが重要です。
この確認を怠ると、「データを取り出せない」「フォーマットが合わずインポートできない」などの問題が発生し、手作業での修正が必要になる可能性があります。
1. 現在使用しているソフトウェアがCSVエクスポートに対応しているか?
- 業務システム(会計ソフト、顧客管理(CRM)、販売管理、勤怠管理など)の設定画面を確認し、「CSVエクスポート」や「データのダウンロード」機能があるか調べる。
- クラウド型システムでは、エクスポート機能が有料プランのみ対応のケースもあるため、契約内容もチェックする。
2. 連携先のソフトウェアがCSVインポートに対応しているか?
- 「データのアップロード」「CSVインポート」などのメニューがあるか確認する。
- システムごとにCSVのフォーマット(カラムの順番、必須項目)が異なるため、事前にマニュアルやサポートページで仕様を確認する。
3. CSVのフォーマットが連携先と合っているか?
- ソフトウェアによって項目名や順番が異なることがあるため、エクスポートしたCSVの列名や順番を確認する。
- 例えば、「顧客名」と「氏名」など、表記が異なる場合、インポート時にマッピング設定が必要になる。
- ヘッダー行(1行目)を含めるべきかどうかもシステムごとに異なるため、仕様を事前にチェックする。
4. 文字コードの違いに注意
- WindowsのExcelはShift-JISがデフォルトだが、CSVのインポート先がUTF-8を要求する場合、文字化けが発生する可能性がある。
- インポート先が求める文字コード(UTF-8 or Shift-JIS)に変換することを忘れずに。
CSV連携の基本的な実装手順
ソフトウェアの対応状況を確認したら、次は実際のCSV連携の手順を見ていきます。
CSV連携には、データのエクスポート(出力)とインポート(取り込み)の2つのプロセスがあります。
CSVのエクスポート(データの出力)
- システムのデータ管理画面を開く
- 「エクスポート」または「データのダウンロード」を選択
- 出力形式として「CSV」を選択
- エクスポート後、ファイルの内容を確認する(データ形式や文字コードが正しいか)
CSVのインポート(データの読み込み)
- システムのデータ取り込み画面を開く
- 「インポート」または「データのアップロード」を選択
- アップロードするCSVファイルを選択
- プレビューでデータを確認し、問題がなければアップロードを実行
CSVインポート時の注意点
- カラム(列)の順番やデータ形式がシステムと合っているか確認する
- データ量が多い場合は、システムの制限(1回のインポート件数上限など)をチェックする
- エラーが出た場合は、エラーログを確認し、必須項目の不足やデータ形式の違いがないかを見直す
CSVデータを編集・管理するためのツール
CSVファイルを作成・編集するには、適切なツールを選ぶことが大切です。
Excel
メリット:フィルタや数式を活用でき、多くの人に馴染みがある
デメリット:デフォルトの文字コードがShift-JISのため、UTF-8変換が必要
Googleスプレッドシート
メリット:クラウド上で複数人が同時編集可能、UTF-8でのエクスポートが簡単
デメリット:オフライン編集には事前の設定が必要、機能がオンライン版より制限される場合がある
テキストエディタ(VS Code、Sublime Textなど)
メリット:CSVの構造を直接確認しながら編集できる
デメリット:表計算機能がなく、データの整理がやや面倒
CSV連携を成功させるには、まず「ソフトウェアの対応状況」を確認し、適切なツールを活用してデータを準備することが重要です。
CSV連携のメリットとデメリット
CSV連携は、多くの業務システムで採用されている一般的なデータ連携手法です。
その理由は、導入の手軽さと高い汎用性にありますが、一方で課題も存在します。
ここでは、CSV連携のメリットとデメリットを詳しく解説します。
CSV連携のメリット
導入が簡単で低コスト
CSVファイルは、特別な開発やプログラミングを必要とせず、多くの業務システムがエクスポート・インポート機能を標準搭載しています。
そのため、初期投資がほぼ不要で、すぐに導入できるのが大きな利点です。
例えば、A社が新しい販売管理システムを導入する際、既存の顧客データをCSV形式でエクスポートし、新しいシステムにインポートするだけでデータを移行できます。
APIを使った連携には開発コストがかかることが多いですが、CSV連携ならノーコードで実装できるため、コストを抑えられるのが魅力です。
システムの種類やメーカーを問わず使える
異なるシステム間でデータをやり取りする際、システムごとにデータ形式が異なることがよくあります。
CSVは汎用的なフォーマットであるため、どのシステムでも共通のデータ形式として活用できるのが強みです。
例えば、会計ソフト、ECシステム、CRM(顧客管理システム)、給与管理システムなど、異なる業務ツール間でデータをやり取りする場合でも、
CSVならほぼすべてのシステムで対応可能です。
一括データ処理が可能
CSVは「テキストデータの一覧表」のような形式なので、大量のデータを一括で更新できるのも大きなメリットです。
例えば、1万人分の顧客データを手作業でシステムに入力するのは現実的ではありませんが、CSVなら1回のインポート作業で全件更新できます。
これは、特に以下のようなケースで役立ちます。
- 人事データを一括更新する(従業員の昇進・異動による変更)
- 商品データをまとめて登録・修正する(ECサイトの商品管理)
- 顧客情報を一括編集して最新の状態にする(メールマーケティング用のリスト管理)
バックアップや履歴管理がしやすい
CSVファイルは、テキストファイルとして保存できるため、バックアップや履歴管理が容易です。
例えば、システムに誤ったデータをインポートしてしまった場合でも、以前のCSVデータを再インポートすることで元の状態に戻すことが可能です。
データの履歴を残しておくことで、トラブル発生時に迅速な対応ができるという点もCSV連携の強みです。
CSV連携のデメリット
手作業が多く、運用コストがかかる
CSV連携は、基本的に手動でデータのエクスポート・インポートを行うため、
頻繁にデータ更新が必要な場合は作業負担が大きくなります。
例えば、
- 毎日、売上データを手動でダウンロードし、別のシステムにインポートする
- 毎週、最新の顧客データを手作業で更新する
このような運用が必要な場合、CSV連携だけでは業務効率が悪くなる可能性があります。
特に、データの更新頻度が高い場合や、リアルタイムのデータ連携が必要な場合は、CSVよりもAPI連携の方が適しているケースもあります。
リアルタイム性に欠ける
CSV連携では、データをエクスポートしてからインポートするまでにタイムラグが発生します。
そのため、最新のデータを常に反映する必要がある業務には向いていません。
例えば、
- 在庫管理システムとECサイトの連携(在庫数をリアルタイムで更新する必要がある)
- リアルタイムのデータ分析(最新の売上データをすぐに分析したい)
こうしたケースでは、手動でのCSV連携ではなく、API連携を活用したほうがよりスムーズな運用が可能になります。
データの整合性やフォーマットの違いに注意が必要
CSVファイルはシンプルな形式ですが、システムごとにデータのフォーマットが異なるため、
カラムの順番やデータ形式の違いによるエラーが発生することがあります。
例えば、
- Aシステムでは「生年月日」が yyyy/mm/dd 形式、Bシステムでは dd-mm-yyyy 形式になっている
- 顧客データの項目名が「氏名」と「名前」など、システムによって異なる
- 数値データ(電話番号や郵便番号)が、システムによって文字列として扱われることがある
このような違いがある場合、データの変換作業(マッピング)を事前に行う必要があり、手間がかかることもあります。
セキュリティリスクがある
CSVファイルは、特別なアクセス制限がないため、誰でも開くことができるという特徴があります。
そのため、顧客情報や個人情報を含むCSVファイルを扱う場合は、適切なセキュリティ対策が必要です。
例えば、
- メールでのCSVファイルのやり取りは避ける(誤送信のリスクがある)
- CSVデータをクラウドストレージに保存する場合はアクセス権限を設定する
- 不要になったCSVファイルは適切に削除する
特に、個人情報を扱う場合は、暗号化やアクセス制限をかけるなどの対策を徹底する必要があります。
CSV連携は、導入のしやすさと汎用性の高さが魅力ですが、手作業の負担やリアルタイム性の欠如、データ整合性の管理といった課題もあります。業務の性質に応じて、CSVとAPIのどちらを選ぶべきかを見極めることが重要です。
CSVとAPIの違い:どちらを選ぶべきか?
業務システム間でデータを連携する方法には、CSV連携とAPI連携の2つが一般的です。
どちらを選択するかは、業務の特性やデータ更新の頻度、リアルタイム性の必要性によって変わります。
本章では、API連携とは何かを詳しく説明したうえで、CSV連携との違いを整理し、それぞれの適用シーンを解説します。
API連携とは?
APIとは?
API(Application Programming Interface)とは、異なるシステムやアプリケーション同士がデータをやり取りするための仕組みです。
システム間でデータを共有するための「共通のルール」を定め、プログラムが直接通信できるようにします。
例えば、APIを利用することで以下のような連携が可能になります。
- ECサイトと在庫管理システムがAPIで連携し、在庫数をリアルタイム更新
- 顧客管理(CRM)とメールマーケティングツールがAPIで接続され、リストが自動で同期
- 勤怠管理システムと給与計算ソフトがAPIでつながり、打刻データが即座に反映
APIを活用することで、手作業なしでデータが自動的にやり取りされ、業務の効率化とリアルタイム性の向上が可能になります。
APIについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの解説記事もご参照ください。
CSV連携とAPI連携の違い
データ連携にはCSVを使う方法とAPIを使う方法があり、それぞれ特性が異なります。
CSV連携の特徴
- データをファイル(CSV形式)としてエクスポート・インポートする方式
- 手作業でのデータ更新が基本(自動化も可能だが、設定が必要)
- ほぼすべての業務システムで対応しているため導入しやすい
- リアルタイム性がなく、データ更新のたびに手動またはバッチ処理が必要
API連携の特徴
- システム同士が直接通信し、リアルタイムでデータをやり取りする方式
- データの更新や処理が完全に自動化される
- 手作業が不要になり、リアルタイムで最新のデータを利用できる
- 導入には開発コストがかかり、システム側がAPI対応している必要がある
CSV連携とAPI連携の比較
項目 | CSV連携 | API連携 |
リアルタイム性 | × 手動または定期バッチ処理 | ○ データ更新がリアルタイム |
導入の手軽さ | ○ 標準機能として対応システムが多い | × API仕様に合わせた開発が必要 |
作業負担 | × 手作業が多い | ○ 自動処理で負担なし |
データ整合性 | △ フォーマットの違いによる修正が必要 | ○ システム間で統一されたデータ形式でやり取り可能 |
セキュリティ | △ CSVファイルの管理次第でリスクあり | ○ 認証機能付きのAPIでセキュアに連携 |
大量データ処理 | ○ 一括インポートが可能 | ○ 自動化で継続的な処理が可能 |
コスト | ○ 低コストで導入しやすい | × API開発や保守にコストがかかる |
CSV連携が適しているケース
以下のような場合は、CSV連携の方が適しています。
- 導入コストを抑えたい(API開発の費用や時間をかけられない)
- データ更新頻度が低い(例えば、週1回のデータ更新で十分な場合)
- 異なるシステム間で、簡単にデータを移行したい(システム移行時のデータエクスポート・インポート)
- クラウドサービスやソフトウェアがCSV対応のみ(APIが提供されていない場合)
- 一括データ処理が必要(大量データをまとめて更新する業務)
API連携が適しているケース
以下のような場合は、API連携の方が適しています。
- リアルタイムでデータをやり取りしたい(売上や在庫情報の即時更新が必要な場合)
- 手作業をなくし、自動化を進めたい(手動でのインポート・エクスポートを減らしたい)
- 異なるシステムを常時同期させる必要がある(顧客データの一元管理など)
- セキュリティを重視したデータ管理をしたい(API認証によるアクセス制御が可能)
- システム間のデータの統一性を保ちたい(フォーマット変換の手間を減らす)
CSV連携からAPI連携へ移行するべきか?
現在CSV連携を利用している企業が、API連携に切り替えるべきかどうかは、業務の性質によります。
以下のような課題を感じている場合は、API連携への移行を検討すべきです。
- 手作業によるデータ更新の頻度が高く、負担が大きい
- リアルタイムのデータ反映が必要になってきた
- CSVのフォーマット変換に時間がかかっている
- エラーの発生率が高く、運用の手間が増えている
API連携に移行することで、データ更新の自動化、リアルタイム性の向上、作業ミスの削減が可能になります。
ただし、API連携の導入には開発コストや技術的な対応が必要なため、導入前に費用対効果を検討することが重要です。
CSV連携とAPI連携は、それぞれ適した用途が異なります。業務要件に合わせて、最適な方法を選択することが重要です。
API連携を活用したジュガールの導入方法
ジュガールワークフローは、企業の申請・承認業務をデジタル化し、業務の効率化を実現するクラウド型ワークフローシステムです。
さらに、API連携機能を活用することで、既存の業務システムとのスムーズなデータ連携が可能になり、より高度な自動化とリアルタイムなデータ処理を実現できます。
ジュガールワークフローとは?
1. 申請・承認プロセスをデジタル化
ジュガールワークフローは、紙ベースやメールで行われていた申請・承認業務をクラウド上で一元管理できるシステムです。
これにより、業務の可視化とペーパーレス化を実現し、社内の申請フローを効率的に運用することが可能になります。
2. ノーコードでの柔軟なカスタマイズが可能
複雑な業務フローも、ノーコードで設定できるため、IT部門に依存せずに各部署が独自のワークフローを構築できます。
例えば、以下のような業務に対応可能です。
- 経費精算の申請・承認
- 休暇申請・勤怠管理
- 稟議書・契約書のワークフロー
- 各種報告書の承認フロー
3. スマートフォン対応でどこからでも承認可能
ジュガールワークフローは、PCだけでなくスマートフォンやタブレットにも対応しているため、外出先やリモートワーク中でも簡単に承認作業を行うことが可能です。
ジュガールのAPI連携の特徴
1. WEB APIの活用で、最小限の開発でワークフロー機能を追加
ジュガールのWeb APIを使用することで、ゼロからワークフロー機能を開発する必要がありません。
これにより、開発にかかる時間とコストを削減しながら、スムーズにワークフロー機能をシステムへ追加できます。
例えば、基幹システムにAPIを組み込むことで、以下のような機能を即座に追加できます。
- 社内申請・承認のプロセスを一元管理
- システム間のデータのやり取りを自動化
- 社員の負担を軽減し、業務をより効率的に
2. 申請情報を外部システムへ自動連携
ジュガールのAPIを利用することで、ワークフローで承認された申請データを、他の業務システムへリアルタイムで送信することができます。
例えば、以下のような業務が自動化されます。
- 経費精算システムとの連携:承認済みの経費申請データを会計システムに自動送信
- 人事システムとの連携:休暇申請の承認データを、勤怠管理システムに即時反映
- ERPとの連携:購買申請の承認後、自動的にERPへ登録
これにより、手作業による入力ミスやデータのズレを防ぎ、業務全体の精度を向上させることができます。
3. 既存システムとのシームレスな統合
API連携により、既存の業務システムとジュガールのワークフロー機能を統合することができます。
これにより、複数のシステムを横断して使用する必要がなくなり、業務を1つのシステム内で完結させることが可能になります。
ジュガールのAPI連携で得られるメリット
1. 業務をリアルタイムで自動化できる
CSV連携ではタイムラグが発生しますが、API連携を利用することで、即時にデータが更新され、常に最新の情報を反映できます。
これにより、業務のスピードが向上し、迅速な意思決定が可能になります。
2. 手作業のデータ入力をなくし、業務負担を削減
API連携により、申請データが自動的に各システムへ送信されるため、手作業による入力ミスを防ぎ、業務の正確性を向上させます。
例えば、経費精算のデータが承認後、会計システムに自動登録されることで、経理担当者の作業負担が大幅に削減されます。
3. システム間のデータ統一によるエラー削減
API連携を活用することで、異なるシステム間のデータを統一し、常に最新の情報を維持することができます。
例えば、CRMとERPを連携させることで、顧客情報や売上データがリアルタイムで同期されるため、業務の一貫性が向上します。
4. 最小限の開発でワークフロー機能を追加できる
APIを活用することで、既存のシステムにワークフロー機能を追加するための開発コストを最小限に抑えられます。
自社でワークフロー機能をゼロから開発する必要がないため、短期間で導入し、すぐに業務改善に取り組めるのが大きなメリットです。
ジュガールのAPI連携を活用することで、業務プロセスの自動化、リアルタイムなデータ更新、システム間のシームレスな統合が実現し、業務の効率化と生産性向上に貢献します。
CSV連携に関するFAQ
CSV連携を活用するにあたり、多くの企業が抱える疑問や課題についてまとめました。
よくある質問とその回答を確認し、スムーズにCSV連携を導入・運用できるようにしましょう。
CSV連携はどのような業務で活用できますか?
CSV連携は、さまざまな業務で活用可能ですが、特に以下の業務に適しています。
- データ移行:古いシステムから新しいシステムへのデータ移行時に活用
- 定期的なデータ更新:顧客情報や従業員情報の一括更新
- 販売管理と会計システムの連携:売上データをエクスポートし、会計システムへインポート
- ECサイトの商品管理:CSVファイルで商品の一括登録や価格更新を実施
CSVファイルのデータ形式は統一する必要がありますか?
はい、CSVファイルのデータ形式は統一する必要があります。
システムごとにCSVのフォーマット(列の順番や必須項目)が異なるため、データの整合性を保つために、インポート先の仕様に合わせたフォーマット調整が必要になります。
具体的なポイント:
- 列の順番を指定フォーマットに合わせる
- データ型(数値・日付・テキストなど)を適切に設定する
- ヘッダー行の有無を確認する(一部のシステムではヘッダー行を含める必要あり)
CSV連携を行う際の注意点は?
CSV連携を行う際には、以下の点に注意することでスムーズなデータ処理が可能になります。
- データの整合性を確認する
- エクスポートしたデータが正しく出力されているかをチェックする
- 不要な空白行や特殊文字が含まれていないかを確認する
- 文字コードの違いに注意する
- UTF-8かShift-JISかを事前に確認(WindowsのExcelはデフォルトでShift-JISを使用)
- 文字化けを防ぐため、システムが求める文字コードに変換する
- データ量が多い場合の処理方法
- 大量データを扱う場合、一括インポートが可能か確認する
- 処理制限がある場合は、データを分割してインポートする
CSVファイルの文字化けを防ぐにはどうすればよいですか?
CSVファイルの文字化けは、文字コードの違いによって発生することが多いです。
文字化けを防ぐためには、以下の方法を試してください。
- エクスポート時の文字コードを「UTF-8」に設定する(推奨)
- Excelで開くときは「テキストファイルウィザード」を使用し、適切な文字コードを選択する
- テキストエディタ(VS CodeやNotepad++)を使用して文字コードを変換する
CSV連携の自動化は可能ですか?
はい、CSV連携を自動化することは可能です。
手動でのエクスポート・インポート作業を削減するために、以下の方法を検討してください。
- バッチ処理を利用する(定期的にデータをエクスポート・インポート)
- RPA(Robotic Process Automation)を活用する(自動でCSVデータを処理)
- API連携を導入する(CSVを使わず、システム間で直接データを同期する)
ジュガールでは、API連携による業務の自動化も可能です。
CSVファイルのデータ容量に制限はありますか?
CSVファイルの容量制限は、使用するシステムによって異なります。
一般的な制限の例:
- クラウドサービス(Googleスプレッドシートなど):最大50MB程度
- Excel(CSV形式):最大1,048,576行(Excelの仕様による)
- 業務システム:1回のインポートで処理できるデータ量に制限がある場合あり
データ量が多い場合は、ファイルを分割する、もしくはAPI連携を活用することで処理を最適化できます。
CSVとExcelの違いは?
CSVとExcelの違いは、データの保存形式にあります。
項目 | CSV | Excel(.xlsx) |
データの構造 | テキストのみ | セルに書式・数式が適用可能 |
ファイルサイズ | 軽量 | 重くなりやすい |
互換性 | ほぼすべてのシステムで利用可能 | Excelがないと開けない場合がある |
機能 | シンプル | グラフやマクロが使用可能 |
CSVは「データのやり取り」に最適なシンプルな形式ですが、Excelは見た目の加工やデータ分析に適しています。
業務によって、適切なフォーマットを使い分けることが重要です。
まとめ
本記事では、CSV連携とAPI連携の違い、メリット・デメリット、そしてジュガールのAPI連携の活用方法について詳しく解説しました。
CSV連携は、導入の手軽さやコストの低さが魅力ですが、リアルタイム性がないことや手作業が多くなることが課題です。
一方で、API連携はリアルタイムでデータを処理でき、システム間の自動連携が可能ですが、導入には一定の開発コストがかかります。
ジュガールでは、API連携機能を活用することで、ワークフローをシームレスに他の業務システムと統合できます。
これにより、申請・承認のプロセスを自動化し、手作業の負担を軽減するとともに、業務の効率を大幅に向上させることが可能です。
業務の効率化をさらに進めるために、CSV連携とAPI連携のどちらが最適かを見極め、自社の業務に合った連携方法を選択しましょう。