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契約稟議とは?例文や書き方を徹底解説【秘密保持契約編】

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目次

契約稟議とは?

契約稟議とは、企業や組織が契約を締結する際に、関係者の承認を得るための社内プロセスのことを指します。契約の内容やリスクを慎重に検討し、適正な手続きを経ることで、企業の経営判断を適切に行うための重要なツールです。このプロセスを適切に実施することで、契約上のリスクを最小限に抑え、組織全体のガバナンスを強化できます。

契約稟議は通常、担当者が契約書の草案を作成し、関係部署(法務、財務、経営層など)の承認を得た上で、最終的に権限を持つ決裁者によって承認される流れになります。企業の内部規程に基づき、契約金額や契約相手によって稟議のフローが異なることが一般的です。

また、契約稟議が適切に行われることで、企業は契約不履行や予期せぬトラブルの発生を回避でき、事業の安定性を確保できます。特に重要な契約では、法務部門がリスクを精査し、契約内容の修正や追加条項の提案を行うことで、法的リスクの軽減が図られます。

このように、契約稟議は企業が適切な契約管理を行い、リスクを最小限に抑えるために欠かせない仕組みとなっています。

秘密保持契約(NDA)とは何か?

秘密保持契約(NDA)は、業務委託や提携などで必要になる自社の機密情報を守るための重要なツールです。この契約は、情報の開示を受ける側に厳格な情報管理を義務付け、情報漏洩のリスクを最小化します。また、漏洩が発生した際には、契約違反として損害賠償請求が可能です。この契約の法的効力は、不正競争防止法に基づき、情報が「営業秘密」に該当する場合、裁判での立証負担が軽減されます。 

秘密保持契約の必要性

秘密保持契約は、以下のような場所で特に重要です。

1.業務提携・委託
業務の委託や提携により、秘密情報を取引先に開示する必要がある場合

2.従業員・派遣社員
従業員や派遣社員に対しても、秘密保持契約を通じて情報の漏洩を防ぎます。特に派遣社員は、派遣元との間で秘密保持の合意が必要です。

機密保持契約と契約稟議の関係

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機密保持契約(NDA)と契約稟議は、企業が機密情報を適切に管理し、契約リスクを最小限に抑えるために密接に関係するプロセスです。特に、機密保持契約を締結する際には、企業内で適切な稟議を通すことで、契約の妥当性やリスクを慎重に確認し、組織全体のコンプライアンスを確保することが求められます。

1. 機密保持契約の必要性と契約稟議の役割
機密保持契約は、自社の機密情報を守るために重要な契約ですが、その内容や範囲を適切に管理しなければ、逆に自社にとって不利な契約となる可能性があります。契約稟議は、以下のような点を精査する役割を担います。

  • 契約内容の適正性の確認
    NDAの条項が、自社の利益を保護する内容になっているかを確認します。特に、情報の範囲、使用目的、秘密保持期間、違反時の対応などの項目を慎重に審査する必要があります。
  • リスクの評価と管理
    NDAの範囲が広すぎると、将来的な事業活動に制約を与えるリスクがあります。契約稟議では、どの程度の情報を開示すべきか、過度な制約がないかを検討し、必要に応じて修正を求めることができます。
  • 関係部署の承認取得
    NDAの締結は、法務部門だけでなく、事業部門や経営陣の承認が必要な場合があります。契約稟議を通じて、各部署の意見を取りまとめ、適切な判断を行うことができます。

2. 契約稟議を通じた機密保持契約のプロセス
機密保持契約の稟議プロセスは、企業の規模や内部ルールによって異なりますが、一般的には以下のような流れで進められます。

  1. 契約書の作成・確認
    • 機密保持契約の草案を作成(または相手方からのドラフトを受領)
    • 契約内容を事業部門や担当者が確認
  2. 稟議書の作成・提出
    • 契約の目的、リスク、重要事項を明記した稟議書を作成
    • 必要な添付資料(契約書案、取引概要など)を準備
  3. 関係部署の承認
    • 法務部:契約の適法性、リスクの精査
    • 財務部:金銭的な影響の有無を確認(必要に応じて)
    • 事業部門:ビジネス上の妥当性を検討
    • 経営層:最終的な意思決定
  4. 契約の締結
    • 稟議承認後、正式に契約を締結
    • 必要に応じて、公印捺印・署名を実施
  5. 契約の管理と運用
    • NDAの有効期限や解除条件を管理
    • 企業内での情報共有ルールを徹底

3. 機密保持契約と契約稟議の重要性
機密保持契約を適切に運用するためには、契約稟議をしっかりと実施し、企業全体でリスクを共有・管理することが重要です。稟議を通さずに契約を締結すると、不利な契約条件を見落としたり、将来的に情報漏洩のリスクが発生する可能性が高まります。

また、契約稟議のプロセスを整備することで、企業は機密情報の管理体制を強化し、外部との取引においても透明性と信頼性を確保できます。特に、機密情報を扱う事業では、事前に適切な稟議を行うことで、不測の事態を防ぐことができます。

秘密保持契約書のチェックポイント

目的の明確化
契約の目的を明確に記述することで、情報の使用が目的外で行われることを防ぎます。目的が不明瞭だと、情報の不適切な利用リスクが増大します。

秘密情報の定義
秘密情報を具体的に定義し、どの情報が保護の対象になるのかを明確にします。曖昧な定義は、情報の適切な管理を困難にし、情報漏洩のリスクを増大させます。

除外情報の規定
公地の情報や受領者が既に知っている情報など、秘密情報から除外する情報の明確なリストアップが必要です。これにより、情報受領者の負担を不当に増やさないようにします。

秘密保持義務
受領者は、秘密情報を厳重に管理し、許可なく第三者に漏洩や不正使用を禁じます。また、法的義務による開示の場合は、加治前に相手方に通知することを求められます。

複製の制限
秘密情報の不必要な剥製を禁止し、許可された場合のみ最小限度に留めることで、情報の無断流出を防止します。

情報の帰属と使用権
情報に関するすべての権利は開示者に帰属し、情報の使用は契約で定められた範囲内に限られます。これにより、情報の不正利用を防ぐことができます。

契約の有効期間と終了後の義務
秘密保持契約は通常、特定の期間を定めて有効となります。期間設定は、技術の陳腐化の速度や業界の特性を考慮して行うことが重要です。契約終了後も、開示された秘密情報に関する保護義務が続くことが多いため、その条件を明確に定めます。契約に自動更新条項が含まれる場合、その条件も詳細に記述することが望まれます。

契約書の契約稟議書の作成方法

契約稟議書は、秘密保持契約の締結を内部で承認するための文書であり、以下の要素を含むべきです。

1.契約の背景
契約を締結する必要性やその背景について詳細に説明します

2.契約相手の情報
相手方の基本情報及び過去の取引履歴など、信頼性の評価に関する情報を記載します

3.契約内容の概要
主要な契約条項、特に秘密保持契約の核心となる部分を明確に概説します。

4.リスク評価
契約に伴うリスクを評価し、それに対する対策や考慮すべき点などを挙げます。

5.契約の効果と期待される成果
契約によって企業がどのような利益を得られるか、また、どのような問題が解決されるかを具体的に記述します。

6.承認の要求
契約の締結に必要な承認を得るための具体的な要求事項をまとめ、決裁者への提案として提示します。 

この稟議書は、組織内の意思決定プロセスを効率化し、契約締結の正当性と透明性を保証するための重要なツールです。秘密保持契約のように重要な契約においては、特に慎重に作成し、関連するすべてのステークホルダーに理解を求めることが不可欠です。 

まとめ

以上、秘密保持契約の目的、チェックポイント、および契約稟議の書き方についての解説でした。秘密保持契約は、企業が対外的にも対内的にも信頼性を保つために非常に重要な契約です。適切に設計され、効果的に実施されることで、企業の情報資産を保護し、ビジネスの持続可能性を高めることができます。 

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