クレーム報告書とは?
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クレーム報告書とは

クレーム報告書は、製品やサービスに関するクレーム(苦情)を受け取った場合に、そのクレームの内容や原因、対応策などをまとめた報告書のことです。一般的に、企業や組織が顧客からのクレームに対して適切に対応するために必要な文書とされています。

クレーム報告書には、以下のような情報が含まれることがあります。

クレーム報告書は、顧客満足度を向上させるために重要な役割を果たします。

この報告書を通じて、同じ問題が再発しないように対策を講じ、サービスの質を向上させることができます。顧客の声を真摯に受け止め、改善に努める姿勢は、企業の信頼性を高め、長期的な顧客関係の維持に繋がります。

クレーム報告書の重要性

  • 再発防止
    クレームの原因を分析し、再発防止策を講じることで、同じ問題が繰り返されるのを防ぎます。

  • 顧客満足度の向上
    適切な対応と改善により、顧客の不満を解消し、満足度を高めます。

  • 組織の成長
    クレーム報告書は、社内のナレッジとして蓄積され、他の社員の学びやスキル向上に役立ちます。

クレーム報告書の書き方とは

クレーム報告書作成の手順

クレーム報告書を書く際には、以下のような手順を踏んで作成することが一般的です。

以上が、クレーム報告書を作成する際の一般的な手順です。

報告書の内容は、企業や組織の方針やクレームの内容に応じて柔軟に対応することが求められます。 

クレーム報告書の内容の基本構成

クレーム報告書は、以下の項目を含むことが一般的です。それぞれの項目について詳しく説明します。

  1. クレームの受付情報
  2. 顧客情報
  3. クレーム内容
  4. 発生原因
  5. 対応内容
  6. 再発防止策
  7. 今後の対応計画

1. クレームの受付情報

ここでは、クレームがいつ、どこで、どのように受け付けられたかを記録します。具体的には、以下の情報が含まれます。

  • 受付日:クレームが受け付けられた日付。時間も記載すると良いでしょう。
  • 受付担当者:クレームを受け付けた社員の名前。これにより、後で質問や確認が必要な際に迅速に対応できます。
  • 受付方法:電話、メール、対面など、クレームがどのように受け付けられたかを記録します。

2. 顧客情報

顧客情報は、クレームを出した顧客の基本情報を含みます。これにより、顧客との連絡をスムーズに行うことができます。

  • 顧客の氏名:クレームを出した顧客の名前。
  • 連絡先:電話番号やメールアドレスなど、連絡を取るための情報。
  • 顧客ID:顧客管理システムで使用されている場合は、顧客IDも記載します。
  • 購入履歴:今回のクレームに関連する製品やサービスの購入履歴を含めると、より詳細な対応が可能です。

3. クレーム内容

クレームの内容は、できるだけ詳細かつ客観的に記載します。以下のポイントに注意してください。

  • クレームの概要:クレームの簡単な説明。何が問題だったのかを一目で理解できるようにします。
  • 詳細な内容:問題が発生した具体的な状況を詳細に記述します。日時、場所、製品やサービスの詳細、顧客とのやり取りの内容などを含めます。
  • 顧客の意見や感情:顧客がどのように感じたか、どのような要求をしているかも記録します。

4. 発生原因

クレームの原因を分析し、記録します。これにより、根本的な問題を特定し、再発防止策を講じることができます。

  • 原因の特定:問題が発生した具体的な原因を特定します。例えば、製品の不良、サービスの不備、社員の対応ミスなど。
  • 原因の分析:なぜその問題が発生したのかを分析します。システムの欠陥、プロセスの問題、教育不足などを考慮します。

5. 対応内容

クレームに対してどのような対応を行ったかを記録します。迅速かつ適切な対応は、顧客満足度を高める重要な要素です。

  • 初期対応:クレームを受け付けた直後に行った対応。謝罪や問題解決のための初期措置など。
  • 詳細な対応策:問題を解決するために具体的に行った対応。製品の交換や修理、サービスの再提供、返金など。
  • 顧客とのコミュニケーション:対応中に顧客とどのようにコミュニケーションを取ったかを記録します。電話、メール、対面などの手段と内容。

6. 再発防止策

再発防止策は、同じ問題が再び発生しないようにするための対策です。具体的な行動計画を記載します。

  • 対策の詳細:問題の再発を防ぐための具体的な対策。システムの改善、プロセスの見直し、社員教育の強化など。
  • 実施計画:対策をいつ、どのように実施するかの計画。実施日や担当者を明確にします。
  • 効果の確認:対策が有効に機能しているかを確認する方法。定期的なチェックやモニタリングの方法を記載します。

7. 今後の対応計画

クレーム対応後のフォローアップや、長期的な改善計画を記載します。

  • フォローアップ:クレーム対応後に顧客にフォローアップする計画。定期的な連絡やアンケートなど。
  • 長期的な改善計画:今回のクレームを踏まえて、長期的に改善すべき点や計画。組織全体の改善計画や新しいポリシーの導入など。

クレーム報告書の記載時の注意点

クレーム報告書を記載する際には、以下のような注意点があります。

以上が、クレーム報告書を記載する際の注意点です。

報告書は、顧客満足度を向上させるためにも、適切な記載が求められます。

クレーム報告書の文例

【社内向け】クレーム報告書の文例

クレーム報告書

受付情報

  • 受付日:2024年7月1日
  • 受付担当者:田中一郎
  • 受付方法:電話

顧客情報

  • 氏名:佐藤花子
  • 連絡先:◎◎◎@example.com / 090-1234-5678
  • 顧客ID:123456
  • 購入履歴:2024年6月30日、商品Aを購入

クレーム内容

  • 概要:商品Aに不具合があるとのクレーム
  • 詳細:佐藤花子様は、商品Aを購入後すぐに使用したところ、動作が不安定であることに気付きました。特に、電源が勝手に切れる問題が発生しました。クレームの際、佐藤様は「期待していた性能が出ず、非常に不満」と述べました。

発生原因

  • 原因の特定:初期不良によるものと判明。
  • 原因の分析:製造過程での検品漏れが原因。具体的には、最終チェック時に電源周りのテストが不十分だったことが判明。

対応内容

  • 初期対応:即座に謝罪し、交換対応を実施。
  • 詳細な対応策:新しい商品を翌日に発送。問題のあった商品は返送依頼。
  • 顧客とのコミュニケーション:交換商品発送後、再度謝罪と確認のため電話連絡。佐藤様は新しい商品の動作に満足し、対応に感謝の意を示されました。

再発防止策

  • 対策の詳細:製造過程での検品プロセスを見直し、電源周りのチェックを強化。
  • 実施計画:新しい検品プロセスを翌月から導入。全スタッフに対して再教育を実施。
  • 効果の確認:導入後1ヶ月間、毎週の品質チェックを行い、問題が再発していないか確認。

今後の対応計画

  • フォローアップ:1週間後に佐藤様に再度連絡し、商品の状態を確認。
  • 長期的な改善計画:製造ライン全体の見直しを実施。特に、電源周りのテスト項目を増やし、定期的に品質管理ミーティングを行う計画。

クレーム報告書を電子化するメリット

クレーム報告書を電子化することには、以下のようなメリットがあります。

紙のコスト削減

クレーム報告書を紙で作成する場合、用紙代や印刷代、保管場所の確保などのコストがかかりますが、電子化することでこれらのコストを削減することができます。

ファイリングの容易化

紙の報告書はファイリングや検索が煩雑で時間がかかる場合がありますが、電子化することでデータベース化することができるため、検索や管理が容易になります。 

統計情報の分析

電子化された報告書は、データベース化されているため、統計情報を簡単に抽出し、分析することができます。クレームの原因や傾向などを把握することで、改善策の立案や商品やサービスの品質向上に役立ちます。

セキュリティの強化

紙の報告書は、紛失や盗難などのリスクがありますが、電子化することでデータをパスワードで保護するなどのセキュリティ強化が可能になります。

素早い報告書作成

クレーム報告書を電子化することで、テンプレートを作成したり、過去の報告書を利用することができるため、報告書の作成時間を短縮することができます。

ジュガールとクレーム報告書

ジュガールではクレーム報告書のテンプレートがあるので、管理者は、コピーして簡単に作成することができます。


クレーム報告書は、
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・件名
・クレーム詳細
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作成された項目を元に、会社規定に則って、柔軟にカスタマイズして運用することができます。